概要

1380系は2003年10月4日にデビューした急行形電車である。4両編成で1850系の4両版ではあるが、1850系が白に赤帯に対しこちらは赤一色である。

登場の経緯

本形式は元々1030系・1230系の一つとして1993年に7519Fの機器を流用して製造された一部特別車編成であった。しかし2002年9月26日の朝、名古屋本線の奥田・大里間を走行中に踏切から線路上に迷い込んだ自動車と衝突し、脱線した。大破した特別車はその後廃車となり、残った一般車4両が1380系として営業復帰した。このため、1380系は1形式1編成のみの珍車である。

1230系との変更点

復帰後は特急用では無くなったため、塗装が赤一色に変更された他、パノラマsuperのヘッドマークとミュージックホーンも撤去された。更に元々3号車だった部分はそのままの長さで先頭車化されたので1384のみ全長が1m程長い。
側面の号車表示は当初は使用が停止されていたが、5000系登場の際に再び使用されるようになった。

室内は特急時代と大きな変化は無いが、先頭車化された1384の運転室後方の窓が埋め込まれ、そこにあった転換クロスも撤去されて右側に3人掛けのロングシートが、左側に車椅子スペースが設置された。また、仕切り窓のうち運転台側のみ青色の着色ガラスになっている。
1230系だった頃に弱冷房車だった4号車は復帰後は弱冷房車では無くなったため、弱冷房車のステッカーは撤去されている。LEDの速度表示で出る車両も1200系等のデザインから3500系列のデザインになった。このため、1800系等が本形式と連結した場合速度表示は3500系列のデザインになる。

性能

制御装置は1230系だった頃と変わりないが、当初は増圧ブレーキの使用を停止していたため、最高速度は110km/hに落とされていた。その後、5000系登場の際に再び120km/hに戻されている。そのため、特急の代走に入る事は可能である。

歴史

1993年(時期不明) 1030系・1230系として登場
2002年9月26日 前述の事故で特別車が廃車になる
2003年10月4日 1380系として営業復帰

運用

登場時は主に犬山・東岡崎間の普通列車に使用されていたが、幾度かの運用変更を経て2014年現在は平日は広見線の犬山・新可児間と各務原線と犬山・東岡崎間の普通列車を中心に使用され、休日は各務原線のみで使用されていた。

2015年9月2日に3307Fと交代する形で営業運転を離脱した。

定期での特急運用は組まれたことは無かったが、5000系の登場後は最高速度が120km/hに戻されたため、全車一般車特急の運用に入る事は可能であった。

路線

名古屋本線 岐阜・伊奈
西尾線 全線
津島線 全線
尾西線 津島・佐屋
広見線 犬山・新可児
各務原線 全線
犬山線 全線

以下は代走のみ

名古屋本線 伊奈・豊橋
常滑線 全線
空港線 全線
河和線 全線
知多新線 全線

種別

広見線 普通
各務原線 普通 急行(犬山・新那加のみ)
犬山線 普通
名古屋本線 普通 準急 急行 快速急行
尾西線 普通(下りのみ) 準急 急行 快速急行(上りのみ)
津島線 普通(下りのみ) 準急 急行 快速急行(上りのみ)

以下は代走のみ

名古屋本線 伊奈・豊橋 快速急行(上り) 急行(下り)
犬山線 準急 急行
常滑線 準急 急行
空港線 準急 急行
河和線 急行
知多新線 急行

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